卒乳(断乳)について
この時期になると卒乳後の方が多く来院します。
「自己流にネットを見ながら卒乳(断乳)しました。」
「痛くてどうしていいか分かりません」
と言う患者さんが多いように感じます。
また、その中には“まだ母乳をやめたことに迷いがある”状態で
卒乳(断乳)を決行した数日後に来院した方もいらっしゃいました。
その方は、当院から帰宅直後に、
「やっぱり、おっぱいをとても欲しがって可愛そうなので、
おっぱいをあげてしまいました。」と連絡がありました。
卒乳を完了できなかったレアなケースです。
お子様側の準備が不十分だったのではないかと想像いたしますが、
ママ側の準備とお子様側の準備が一致しなかったのかもしれませんね。。。
もし、事前に計画をしていたら、もっといい方向に向いたかも知れない
ケースなのでとても残念に思います。
卒乳(断乳)を考えるきっかけや、時期は色々あって良いと思います。
・ママのお仕事の都合、
・次の子の妊娠計画、
・お子様の食事をすすめるため、
など様々ありますが、卒乳はママだけでするのではありません。
お子様の生活も変えてしまう、大仕事です。
家族の協力も必要となります。
お子様の気持ちを置き去りにしての卒乳(断乳)は、緊急時以外は
避ける方がいいと考えております。
卒乳(断乳)後の溜まった母乳を搾乳して、症状を改善することはできても、
ママとお子様の心の修復をすることは、
私達、助産師にはできることではありません。
まず卒乳を計画する時には、卒乳条件が満たされているか等、
事前にママとお子様の心の準備などが必要です。
次の成長へのステップなのですから、お子様にとっても、
ママにとっても良い卒乳にならなければいけませんので、
計画的に行うことをおすすめいたします。
当院では、卒乳を考えている方に卒乳計画1ヶ月前においでいただくことを
お話しさせていただいております。
それは、ママとお子様の心の準備と環境を整えるのに1ヶ月程かかるからです。
どうぞ、慌ただしく始めるのではなく、
十分準備して卒乳(断乳)していただきたいと思います。
事前の卒乳相談においては、
卒乳後の乳腺炎にならないよう母乳自己管理法をお話させていただいております。
その自己管理法は授乳回数や分泌量、また生活スタイルの違い、
お子様の性格によってもそれぞれ個別に計画が必要ではないかと考えております。
卒乳後も、ママとお子さまがトラブルなく、
笑顔で過ごされますよう応援いたしております。
(当院ではママ自身の都合で母乳をやめることも、お子様自身が自然にやめることも全て卒乳と言うようにしております。断乳=悪い事。卒乳=良い事とのイメージをなくすためです。*卒乳と断乳のコラム参照詳しくはこちらへ)
武蔵小金井 グリーン助産院